福山八幡宮

昭和４４年に延広八幡宮と野上八幡宮を合併し福山八幡宮となりました
延広八幡宮は年代は不明ですが常興寺山麓に創建され惣堂八幡宮と称していましたが、江戸時代に福山城築城の際城下神島町下市に移され、寛永１８年に火事で焼失したため城下住吉町に移され、寛文２年に延広八幡宮と改称されました
天和３年に４代藩主水野勝種によって城下南西の野上八幡宮と共に吉津川北岸の現在地に移転され東の宮と呼ばれるようになりました
野上八幡宮は室町時代の天文年間に備後地方の有力豪族である杉原盛重により常興寺山に創建され若宮八幡宮と称していましたが、江戸時代の福山城築城に際し城下の野上に移され野上八幡宮と改称され水野家の庇護を受け藩士の氏神として崇められていましたが、天和３年に４代藩主水野勝種によって城下南東の延広八幡宮と共に吉津川北岸の現在地に移転され西の宮と呼ばれるようになりました
現在地松廼尾山は筆頭家老上田玄蕃の下屋敷があった場所で本宮は山頂に同じ形式、同じ規模で並べて建てられましたが両社の間には聡敏神社が鎮座し、参道も東西それぞれに設けられ、以後両社八幡宮と呼ばれることになりました
旧社格は延広八幡宮、野上八幡宮ともに県社です
昭和４４年に延広八幡宮と野上八幡宮は合併され福山八幡宮と改称されました
両社の社殿は共に建造当時のまま残されていますが、聡敏神社は昭和５９年の合祭殿建設により西御宮奥に移されました
合祭殿は鎮座３００年の式年記念事業により建てられたもので、両社の中間に位置し東西の本殿を同時に参拝できるようになっています