しんでこうしんどう
三重県伊勢市小俣町相合493−1
庚申信仰
小俣町新出の庚申信仰は今も生活に根付き、続いています。60日周期でめぐる干支の「かのえさる(庚申)」の日には、一日お堂を開き、夜には当番の家に寄り合い,庚申の集会を持ち..
小俣町新出の庚申信仰は今も生活に根付き、続いています。60日周期でめぐる干支の「かのえさる(庚申)」の日には、一日お堂を開き、夜には当番の家に寄り合い,庚申の集会を持ちます。 新出地区は、東、中、西と3つに別れ、それぞれの地域ごとで庚申の行事を行っています。庚申信仰は神社形式とお線香を供える仏教形式があるのだそうで、新出は前者です。 庚申参加の家は庚申の日、お堂に参って、賽銭を入れ、お祈りをし、庚申の干菓子を一ついただいて帰ります。
ご本尊は碧い自然石
ご本尊は碧い自然石で、正面に庚申の文字が彫られています。新出の方の話では二見の江から移されたものとか。祭壇傍らに青面金剛の掛け軸が掛けられています。 お堂の瓦は平成7~8年に葺き替えられ、正面に庚申の文字、三隅に庚申ゆかりの三猿が載っています。四国の淡路島の瓦屋の製作とか。 お堂の前の石の二つの水がめは、ともに江戸末期のもので安永八年(1779)天保二年(1831)と刻まれていました。 右手の建物は現在は物置ですが、昔は庚申の日に夜っぴて語り合うための「篭り堂」だったそうです。 広辞苑によると 「庚申」或は「庚申待ち」といい庚申の夜、仏家では帝釈天或は青面金剛、神道では猿田彦を祀って、寝ないで徹夜をする習俗。 その夜眠ると人身にいる三尸(さんし)が人の眠りに乗じてその罪を上帝に告げるとも、三尸が人の命を短くするともいう。〈上帝=天の神) 中国の道教の守庚申に由来する禁忌で、平安時代に伝わり、江戸時代に盛行。 但し、新出では夜2時間ほど歓談するだけだそうです。 お堂の瓦は平成7~8年に葺き替えられ、正面に庚申の文字、三隅に 右手の建物は現在は物置ですが、昔は庚申の日に夜っぴて語り合うための「篭り堂」だったそうです。 堂前にある常夜灯は毎日、係りによって灯明が上げられます。 灯篭は昭和3年に作られたもので、毎晩、ローソクが一本点る間、柔らかな光を放っています。
常時。庚申の日は、午後にお堂が開かれる。
無料
約3分
お堂の前の公園に駐車可能
有り