創建年代は不詳だが、天台宗寺院として創建された。当初は本尊を聖観世音菩薩とする大寺院で、戒善坊をはじめとする5坊の塔頭を有した。
暦応2年・延元4年(1339年)、本圀寺第4世・妙龍院日静が来寺して当時の住職・戒善坊を教化し、日蓮宗に改宗された。
応安2年・長慶24年(1369年)、日静を開山として戒善坊が2世・日妙となり、改めて日蓮宗寺院として開かれた。
天文17年(1548年)の小豆坂合戦および永禄6年(1563年)の三河一向一揆による戦火をうけて5坊(戒善坊・大円坊・行楽坊・輪坊・蔵翠坊)を含む堂宇はおおむね焼失し、唯一残った戒善坊は大円坊の跡に移され、龍泉寺となった。
なお、地名はこの龍泉寺に由来する。