かなめいしじんじゃ
静岡県沼津市一本松
祭神は天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)。 寛永初期、一本松新田開拓創始者二代目大橋五郎左衛門が建立。 今で言う台風の時、大波が打ち寄せ、又強い引き潮が幾度となく繰り返し、 幅5..
祭神は天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)。 寛永初期、一本松新田開拓創始者二代目大橋五郎左衛門が建立。 今で言う台風の時、大波が打ち寄せ、又強い引き潮が幾度となく繰り返し、 幅50m・長さ330mの所だけ隆起していた。 五郎左衛門はこれを見て≪何だこれは!≫と驚き、地上に出ている岩を[要石]として祀った。 富士登山の栞に 「要石は駿東郡一本松新田の海浜にあり、高潮上ぐる時といえども、此の石より上に陸地に来ることなし、故に呼んで[要石]と言う。」 社殿の下の大石は石祠の後方より北方に伸び、大橋家の井戸迄通ずる延長百閒余の要石の守護が安政元年の大地震にも、近郷は災害を免れたと云う。 又、耳の悪い者は、この社に祈願して、穴あきの石をあげると必ず治ると言われている。 祭典は一月・五月・九月のそれぞれ二十七日に行う。 要石は主に、当社と常陸の鹿島神宮と房総の香取神宮の境内にある。 現在は、社の会(一本松神社を守る会)の有志により、手厚く守られている。
天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)
寛永初期