みやさきかんとけじんじゃ
奈良県五條市西久留野町416
創建由緒は不詳ながら、当社は、金剛山東山麓の産屋峯頂上に鎮座し、『延喜式』神名帳に登載されていた式内社である。また、井上内親王が当社に御祈願され荒坂で御子を産まれたと伝えられ、土俗に産屋明神と称し、..
創建由緒は不詳ながら、当社は、金剛山東山麓の産屋峯頂上に鎮座し、『延喜式』神名帳に登載されていた式内社である。また、井上内親王が当社に御祈願され荒坂で御子を産まれたと伝えられ、土俗に産屋明神と称し、安産の神として信仰され、祈願する参詣がある。 「霹靂」とは、「かみなり・いかずち・雷鳴」を意味し、「神解け」(かみとけ・かむとけ)とも表記される。読み方について、諸誌では、カントケの他カミトケ・ナルカミ・サクイカヅチ・ヒャクラク・ヘキレキなどと訓んでいるが、いわゆる雷神のことである。 霊安寺町御霊神社の『霊安寺御霊大名神略縁起』に「雷神ハ井上ノ皇后、宝亀三年六月二十三日ニ、宇智ノ郡へ御流サレアリシトキ、御懐妊アリシカバ、宇智ノ郷ニテ御産アリキ。ソノ在所ハ大岡、内ニ小山アリ。ソノ山ノ峯ニテ御産アリキ。ソレヨリノチソノ所ヲ産屋ガ峯と云ナリ」とある。井上内親王がお産になられた御子が雷神になられていることから、混同されるが、当社では本来、自然神としての雷神を祀ったものと考えられる。
奈良県五條市にある五万人の森公園内に鎮座する式内社
宮前霹靂神
式内社(大和國宇智郡 宮前霹靂神社) 旧村社
不詳
春日造
産屋明神
例祭:10月の第3日曜日
なし
あり(五万人の森公園)