たかどまりじんじゃ
山口県山陽小野田市西高泊1757-2
大綿津見命・市杵島姫命を主神とし、相殿に倉稲魂命が祀ってあります。大綿津見命(八大竜王)をお祀りしたのは、今から約一七〇〇余年の昔、神功皇后が御渡韓の折です。皇后は、船備をととのえて、「見渡せばすえ..
大綿津見命・市杵島姫命を主神とし、相殿に倉稲魂命が祀ってあります。大綿津見命(八大竜王)をお祀りしたのは、今から約一七〇〇余年の昔、神功皇后が御渡韓の折です。皇后は、船備をととのえて、「見渡せばすえ遥かなる唐山を、つま思う身は高泊かな」と詠み給い、今の社殿のある孤島に、海の守護神大綿津見命を鎮斎されました。この時、海上安全を祈願されたので、同島に小祠を建てて八大竜王とあがめたので、島名を竜王島と云ったと、古くから云い伝えられています。古来、この竜王様は船人・漁師の信仰が厚い神様であります。市杵島姫命(厳島竜王)は、約三二〇余年前の江戸時代の寛文八年(一六六八)、藩主毛利綱広公が代官揚井三之允に命じて、この高泊御開作(干拓)御築造に当り、安芸国厳島社より市杵島姫命の御分霊を御勧請なされました。毛利家より社殿及び神輿・神具等一切を寄進され、社名も厳島竜王社と称えて、御開作総鎮守の社と崇め、産土神社として鎮祀されたわけであります。九州の宗像神社や宮地獄神社の御祭神とも御同神であって、開運の神・勝負神・交通安全の神様として、広く天下に知られています。倉稲魂命(稲荷)は、五穀豊饒の神・生活生産の神様として、高泊御開作御築造と共に、間もなく氏子崇敬者によって、御勧請された御神徳の高い神様です。京都伏見の稲荷神社の御祭神と御同神にて、五穀豊饒の神・生活生産の神・商売繁盛の神として、普ねく崇敬されている次第であります。境内神社の高泊天満宮は、菅原道真公を祀る学問の神様で、氏子崇敬者が太宰府天満宮より勧請されたといわれています。社号改称八大竜王宮〈神功皇后御鎮斎、小祀を創建〉厳島竜王社〈寛文八年(一六六八)高泊御開作御築造にあたり藩主毛利綱広公の御建立〉二柱神社 〈明治三年(一八七〇)に改称〉高泊神社 〈大正六年(一九一七)高泊御開作の二五〇年大祭にあたり改称。大正十一年(一九二二)に県社に昇格〉
大綿津見命・市杵島姫命
県社
有り