れんげじ
三重県名張市大屋戸154
寺伝によると、平安後期一条天皇の時代、長保年間(999~1004年)三河守大江貞基が発心して、天台宗の高僧、恵心僧都に帰依し門弟となって修行、名を寂昭と称しこの寺を建立したのが起源である。往時はいく..
寺伝によると、平安後期一条天皇の時代、長保年間(999~1004年)三河守大江貞基が発心して、天台宗の高僧、恵心僧都に帰依し門弟となって修行、名を寂昭と称しこの寺を建立したのが起源である。往時はいくつかのお堂を備え、十二坊寺領140石を有する大寺であったと伝えられる。 建保2年(1214年)の記録(東大寺続要録)に「蓮花寺一段」が出ており、この文書に出ている寺は、滝屋寺、安部田寺、水越寺、千福寺、里田寺、持福寺、長福寺、大江寺、長楽寺であるが、ほとんどは所在地もわからないまま廃寺となっている。この蓮花寺だけが今にいたるまで存在している数少ない古刹である。 このようなことから、創建は平安時代の後期であろうと推定できる。 本尊は初め大日如来であったが、のち十一面観音菩薩に代わった。本尊が代わった事情は明らかでないが、現本尊の十一面観音立像は、藤原末期の作品といわれる。新旧本尊が本堂に安置され、衆生を救い、人々の信仰を集めている。境内には同じ大屋戸にあった大江寺から移されたという天文17年(1548年)銘の五輪塔や、小塔が多く残されている。
不二山
蓮台院
真言宗
豊山派
長保年間(999~1004年)
十一面観世音菩薩
寂昭上人(三河守大江貞基)
「三重四国八十八ヶ所霊場」第54番札所 「伊賀四国八十八ヶ所霊場」第56番札所
1月1日 開帳護摩供 1月17日 大般若厄除祈祷 3月彼岸初日 彼岸会 8月4日 施餓鬼会 9月彼岸初日 彼岸会 12月31日 閉法要
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