ちょうごうじんじゃ
宮城県栗原市栗駒片子沢青ノ沢74(里宮)
鳥合山の頂に、九本の松が茂っていて、鷹の巣があった。 嵯峨天皇の御代、国主文屋綿麿が南の峰で鷹を捕まえて、由理若大臣に献上した。大臣は、この鷹を「緑丸」と命名し、寵愛した。 由理若大臣は蒙..
鳥合山の頂に、九本の松が茂っていて、鷹の巣があった。 嵯峨天皇の御代、国主文屋綿麿が南の峰で鷹を捕まえて、由理若大臣に献上した。大臣は、この鷹を「緑丸」と命名し、寵愛した。 由理若大臣は蒙古の大軍に向かいうち、疲労困憊のため、途中離れ小島での休憩中、家臣の裏切りで置き去りにされた。帰って来ない大臣を心配した妻の春日姫は、無事か否かを「緑丸」に託した。すると、由理若大臣の血で書いた手紙を運んできた。二人の間を飛び交い、ついには疲れ果て溺死した。 後人これを哀れみ、弘仁2年(811)9月に祠を建てて祀り、鳥合神社と称した。 後、藤原秀衡公がこの山容、さらがら鳥海山に彷彿しているのを愛で、自分の守り本尊として鎧の胸板に納めてある観音像を此の所に祀ったと伝えられている。
有り