長尾八幡宮

由緒
平安時代の貞元二年（九七七）、豊前国宇佐八幡宮の分霊を安下庄大畠山頂（植松上）に勧請する。この間、沖行く船に不浄ある時は神の祟りあって度々破船に及ぶという。船人これを恐れ白窪（宮ケ首）の境に奉遷するという。江戸時代の慶長年中（一五九六～）、社司左近の時、火災にあって社殿・神宝を焼失する。その後、寛永二年（一六二五）より正保四年（一六四七）まで、武蔵太夫・常陸太夫によって現在地神南山に社殿再建し、御輿二基による御神幸祭が復活する。慶安二年（一六四九）、社僧別當太夫が御生体三尊を奉斎。寛文七年（一六六七）、長尾将監令正が京都吉田で栽許状を請け、その子長尾上総重好が、天和三年（一六八三）に大再建を実現する。寛政三年（一七九一）、長尾陸奥重庸が正六位上となり、文化三年（一八〇六）に拝殿を再建。この頃より御神幸祭の神輿が三基となる。その後、明治に至り同六年（一八七三）郷社に列格する。大正五年（一九一六）から社殿大再建、大鳥居建立、神池等設置により、境内は一新され現在に至る。昭和十一年（一九三六）、御年祭記念事業で集会所建設。