たきおじんじゃ
京都府京都市東山区本町11丁目718
瀧尾神社の創建、由緒ははっきりしないが、天正(テンショウ)14年(1586)10月、豊臣秀吉の方広寺(ホウコウジ)大仏殿建立に伴い、当地に移ってきたと伝える。 また、当社は泉涌寺(センニュウジ..
瀧尾神社の創建、由緒ははっきりしないが、天正(テンショウ)14年(1586)10月、豊臣秀吉の方広寺(ホウコウジ)大仏殿建立に伴い、当地に移ってきたと伝える。 また、当社は泉涌寺(センニュウジ)の僧の守るところであったともいわれる。 京の豪商下村家(大丸百貨店前身の創始)は、当社を崇敬すること篤く、元文(ゲンブン)3年(1738)以降、数度にわたって社殿の修復を行ってきた。 現在の社殿も下村家の援助により、天保(テンポウ)10年(1839)から翌11年にかけて造営されたものである。
本殿は、「北山貴船奥院御社」旧殿を移建、一部改築したもので、その前に幣殿(ヘイデン)、拝所、東西廊が並び、これらの建物がそれぞれ屋根を錯綜させながら、変化に富んだ空間を構成して独特の社殿景観を形成している。また、各社殿に施された豊富な彫刻装飾は、京都市内では珍しい。
瀧尾宮
本殿、拝殿、絵馬舎、手水舎など一連の社殿が境内にまとまって現在し、江戸時代後期の中規模神社の形態知るうえで貴重であり、昭和59年6月1日、京都市指定有形文化財に指定された。
JR東福寺駅より徒歩3分。