ちょうしょうじ
群馬県北群馬郡吉岡町大字漆原1284
長松寺は群馬県北群馬郡吉岡町漆原にある天台宗の寺院。 正式名称は「威徳山 常楽院 長松寺」と号する。 開創は不詳だが、年代は鎌倉時代の元享2年(1322年)といわれ、もとは坂東橋南方の蕎麦石(現..
長松寺は群馬県北群馬郡吉岡町漆原にある天台宗の寺院。 正式名称は「威徳山 常楽院 長松寺」と号する。 開創は不詳だが、年代は鎌倉時代の元享2年(1322年)といわれ、もとは坂東橋南方の蕎麦石(現在は利根川の河床)という場所に建立された。 享保19年(1734年)頃には、山門・本堂・庫裏・釈迦堂・十王堂・不動堂などの伽藍規模を誇っていたという。 本堂の西側には矢落観音(通称 ざる観音)という十一面観音が祀られている。 由来は、昔船尾山に揚沢寺と言う大きな寺があった。寺の山王祭で愛児相満君を、天狗にかどわかされたと誤信した、下総上総など四ヵ国の大守「千葉左衛門常将」が大軍をひきいて寺を焼き打ちにした。 寺僧は寺が焼け落ちるとき、観音を弓の矢に結び、強い弓で東の方に向かって射た。矢は漆原新田に飛び、桑つみをしていた乙女の「ざる」の中に落ちた。村人はこれを祀っていたが、明治2年(1765年)粟田七左衛門などの村人は、観音の地にお堂を建て、毎年お祭りを奉納していたという。 これが「矢落観音」の言い伝えであり、明治33年(1900年)現在地に移転し、「ざる観音」と言う名でも呼ばれている。 そのざるにちなみ、毎年1月14日の縁日には「ざる市」が立ち、福だるまや縁起物、「ざる」を売る店やいろいろな屋台も出て、終日賑わいをみせている。 (上州三十三観音ガイドを参照に要約。)
威徳山
常楽院
天台宗
元享2年(1322年)
阿弥陀如来 札所本尊:十一面観世音菩薩
威徳山 常楽院 長松寺
矢落観音(通称:ざる観音)
上州三十三観音霊場 三十一番札所 上州七福神霊場 寿老人
あり