柳沢寺

柳沢寺（りゅうたくじ）は群馬県北群馬郡榛東村山子田にある天台宗の寺院。
山号は「船尾山」。本尊は千手千眼観世音菩薩。
平安時代の弘仁年間に天台宗宗祖・傳教大師最澄の東国巡行のみぎり、この地に住む群馬の「太夫満行」と言うものが大師の徳を慕って、榛名山中の船尾の峰に「妙見院息災寺」という巨刹を創建し、大師を請じて開山したことが始まりと伝えられる。
本尊に千手観音をお祀りし「子授け観音」として有名になったが、伝承によるとその後全山焼失の災難ののち、現在の地に柳沢寺が再興された。
延暦寺の直末の寺として中世には学僧も多く出現したといい、戦国時代末には北条、上杉、武田の争覇の戦場となり、全ての堂宇が再び焼失の憂目に遭う。
江戸時代に入ると「天海僧正」、高崎城主「安藤右京進」などの尽力により朱印地「三十石」を賜り、再建に着手。貞享・元禄の世に至り諸堂の修復を見た。
現在は境内地約3万平方米あり、戦後すぐ参道の巨木の並木も伐られたものの、まだ残る杉木立はその中に散在する諸堂に色を添えている。
諸堂並びに庫裡は大正元年～7年にかけて大修理がなされ、茅葺きより瓦葺きに改められたが破損著しく、昭和55年より2年に渡って大修理がなされ 、現在に至っている。
（公式ＨＰ縁起を参照、要約しました。）