御神徳 大国主命は「天の下造らしし大神」、大己貴神、大物主神、また「だいこくさま」とも申して人々に慕われておられる神さまであります。私達の遠い遠い親達と共に国土を開拓され、国造り、村造りに御苦心をなされ、農耕・漁業をすすめて人々の生活の基礎を固めて下さり、殖産の法をお教えになられ、医薬の道をもお始めになって、人々の病苦をお救いになるなど、常に慈愛に満ちた御心を人々にお寄せ下さる神さまであります。また大国主命は縁結びの神さまとも申しまして、男女の仲をとり結んで下さいますとともに、人間が立派に生長するように、社会が明るく楽しいものであるようにと、人間の幸福の縁を結んで下さる親神さまでもあります。
創建及び沿革 当神社の創建に関しては、その年代が詳らかではありません。恐らくは今井の地に人々が生活をはじめた頃、村の中央の丘上に産土神として祀られたものと思われます。それより村人の厚い尊崇を受けて、天和3年 (1683年) 12月28日には御社殿が再興され、文化5年 (1808年)9月十八日にも御社殿の造営が行われ、文化7年 (1810年) には石鳥居が建立されました。明治6年、村社に列せられました。現在の御社殿は、昭和51年10月16日に竣工いたしましたもので、鉄筋コンクリ-ト造、広さ43.7坪であります。社殿形式は、本殿・幣殿・拝殿から出来ておりまして、権現造風のものですが、伝統的な神社建築に現代の建築様式を採り入れた独特の御社殿であります。