たてやまじょうし
山形県米沢市口田沢
史跡舘山城跡は、米沢市西部の大字口田沢字長峯二と大字舘山字城山に所在し、大樽川と小樽川に挟まれた丘陵上に築城された山城と山麓部の館跡(舘山北館・東館)を併せた城館である。江戸時代に仙台藩主となった伊..
史跡舘山城跡は、米沢市西部の大字口田沢字長峯二と大字舘山字城山に所在し、大樽川と小樽川に挟まれた丘陵上に築城された山城と山麓部の館跡(舘山北館・東館)を併せた城館である。江戸時代に仙台藩主となった伊達家とのだてじかけ関わりの深い城館であり、伊達家の正史である「伊達治家記録」にみえる舘山城に比定される。 庭園跡の可能性がある池状遺構、井戸跡、石敷遺構、鉄まいのう製の短刀が埋納された土壙などが見つかっている。 舘山東館は、山麓部の東側に位置し、平成一五・二三、二四年度に実施した発掘調査により、掘立柱建物跡やそれらの一部とみられる柱穴群、 遺物は、輸入陶磁器、かわらけ、内耳土鍋、瀬戸・美濃産陶器、唐津産陶器、鉄製品等が出土している。 舘山北館と同時期に機能した山城に伴う根小屋と考えられるが、北館では見つかっていない遺構群が検出されており、北館とは性格が異なる場であった可能性がある。 中世戦国期の山城と根小屋の構造を考える上でも重要な空間である。
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