天長年間不動明王をご本尊として弘法大師が開基したと伝えられている。大師が田川郡湯殿山を開き京に帰る途中、当地に一宇の堂を建立。不動明王を安置して衆生の安寧を祈願仏教の興隆を図った霊験灼かにして以前は正月は裸参り、盆には綿入りの着物を着て参詣近郷近在の老若男女が訪れ参詣する人々が途切れることがなかったと云う謂れがある。不動堂は間口四間奥行三間堂宇周囲の彫刻は名声田半七の作で三年と三月の歳月と参千両という莫大な大金を費やし文化九年に落慶したもので当時では破格の仏堂であった。尚不動堂は不動院より約一里の大山沢の離れた山中に建てられている。