しんこうじ
東京都世田谷区給田1-19-9
嘉祥2年(849年)、慈覚大師の創建。その後、廃寺同様となるも、寛永14年(1637年)、戦国大名藤堂高虎公の助言により再興され、以後、藤堂家の菩提寺として繁栄を極めた。 元々、現在の本郷三丁目付..
嘉祥2年(849年)、慈覚大師の創建。その後、廃寺同様となるも、寛永14年(1637年)、戦国大名藤堂高虎公の助言により再興され、以後、藤堂家の菩提寺として繁栄を極めた。 元々、現在の本郷三丁目付近にあり、特に慈覚大師作の薬師如来は「本郷薬師」と称され、数多の人々の信仰を集めた。江戸時代、この一帯では奇病(マラリアとも)が流行し、死者が続出するも、この薬師如来に祈願したところ、病がたちまち治まったため、以後深く信仰された。毎月の縁日は、江戸三縁日と呼ばれるほ国ど賑わいをみせた。その賑わいは昭和初期まで続き、泉鏡花の「婦系図」や樋口一葉の日記にもその情景が描写されている。 昭和20年の東京大空襲により、堂塔伽藍の全てを焼失するも、奇跡的に薬師如来と当時の本尊・阿弥陀如来の頭部のみ焼失を逃れた。戦後は本郷から世田谷区給田に移転した。
富元山
瑞泉院
天台宗
嘉祥2年(848年)
薬師如来
慈覚大師により開山(伝)
寛永14年(1636年)
清賢法印により中興
仙川駅 徒歩5分
無料