総社とは祭神天地生国魂主、大宮宇佐八幡宮、和気宮外39社を指す。
八幡宮は宝亀2年(771)和気清麿が勅命により、九州宇佐八幡宮を当地へ勧請したものである。桓武天皇による御親筆「総社」二文字の額があり、文治4年(1188)には後白河院親筆による「天霊」二字の勅額が奉納されており、皇室とのつながり深い宮である。四時幣帛が定められ、弘仁3年(812)には神地四方一里の殺生禁止の制札が敷かれ、又天平10年(738)墾田159町歩が新田として奉納され、承和13年(846)には神官定員12名と定められ、当時の壮豪威栄を知る事ができる。(弘文院記)