ひなまじひめのみことじんじゃ
島根県隠岐郡西ノ島町宇賀1685
創祀年代は不詳。延暦十八年、渤海使内蔵宿禰賀茂麻呂等が帰国の途次、神助を受け、朝廷への報告によって官社に預かったという。次いで、承和五年従五位下、貞観十三年正五位下、元慶二年正五位上へと神階も上昇し..
創祀年代は不詳。延暦十八年、渤海使内蔵宿禰賀茂麻呂等が帰国の途次、神助を受け、朝廷への報告によって官社に預かったという。次いで、承和五年従五位下、貞観十三年正五位下、元慶二年正五位上へと神階も上昇し、霊験の著しい神社として知られ式内社・比奈麻治比賣命神社に比定された古社。
鳥居の額には、「濟神社」とある。濟(すん)とは、元社地の名前。ここから、更に山中に4Kmの地点、西ノ島北側海にある。現在でも神社跡の石碑などがあるらしい。一軒の民家も無く、開拓された跡も無い入江の上。
参拝に不便であったため、安政二年(1855)に現社地に移され、氏子中に議論があったため、25年後の明治十三年に元に戻し、昭和三年に再度現社地に移した。その際に、里宮建立という名目で許可されたため、元社地を廃止できなかったが、御神体などは、すべて現社地に移した。
式内社(小) 旧村社