地元の人から「天神さん」と呼ばれ、親しまれている山角天神社は、「菅原道真」を祭神とする神社で、創建年代は古く 不明であるが、小田原北条氏時代と伝える城下町図には、すでに当天神社が記されている。
この天神社には、別当威光山長教院三光寺(古義真言宗、蓮上院末、永禄4年中興)があったが、明治初年廃寺となった。
天神社のご神体は木像で、高さ32センチ、台座6センチ。裏に「永禄4年極月吉日」とある。
この天神社には別当三光寺の什宝「菅原道真画像」がある。この画像は俗にいう「いかり天神」といわれる姿で、北条氏康 から奉納されたという優秀な作品であり、小田原市の重要文化財に指定されている。
また、境内には「紀軽人(きのかるんど)狂歌碑」や「芭蕉句碑」がある。