こうぼうじ
山口県萩市土原606
寺の縁起によれば、大同2年(807)弘法大師が唐から帰朝の際、松本川下流の中州(浮島)に船が漂着した。そこが現在の寺の境内地で、弁才天が老翁に姿を変えて大師を招き寄せたといわれ、その縁によって、大師..
寺の縁起によれば、大同2年(807)弘法大師が唐から帰朝の際、松本川下流の中州(浮島)に船が漂着した。そこが現在の寺の境内地で、弁才天が老翁に姿を変えて大師を招き寄せたといわれ、その縁によって、大師が自分の像を彫刻して、衆生結縁の場としたことに始まるといわれる。山号寺号もその故事によっている。その後荒廃していたが、16世紀後半に隆澄が再興したので中興開山とする。ついで第4世覚尊の代に堂宇の整備を行い、第5世還我代、貞享4年(1687)に浮島までの橋が完成した。境内にはたくさんの堂や社があったが、天保13年(1842)の淫祀解除令により多くが廃され、現在は本堂(昭和4年建立)・弁才天堂・大師堂・地蔵堂がある。藩政時代には境内地に馬市が立ったり、馬場ができたりして大変にぎわっていたようである。
寄舟山
真言宗
御室派
山口県十八不動三十六童子霊場 第9番
宝篋印塔(宝暦6/1756年第8世代建立) / キリシタン灯籠
有り