清鏡山長源寺
筑後の国・善導寺の末寺で、浄土宗です。
本尊は、阿弥陀如来、本山善導寺の「廓誉(かくよ)上人」が寛永十二年(1637)肥後の末寺を巡視された時、ここに草庵を作り宿されました。
ここはもと、紫雲山長福寺という有名な寺があったところでしたので、何とか再興しようと思われました。
二世迎誉上人は、その志をついで、正保年中(1640年代)常宇を建立して『長源寺』と改められました。
この寺には、正保の初め(1644)からの大森家・江上家等の過去帳が立派に残っています。
叉、裏の広い墓地には、歴代の住職はじめ、各家の墓碑がおびただしく残っています。
※江上 津直(明治4年に山鹿温泉を改築した人)
※江上 勝子(柔遠女学校創設者)の碑もあります。庫裡の前には、芭蕉の句碑も建っていますし、本堂の横には俳人風斜の墓碑もあります。
境内には、明治10年の西南の役で戦死した薩軍の墓も残っています。