ほうかいじ
愛知県知多市八幡平井23
「寺本(八幡)のオヤクッサン」と呼ばれ皆様に尊び親しまれている薬王山法海寺は、薬師如来を御本尊に祀り、現世利益を祈願する天台宗の古刹であり、日本三薬師[奈良 法隆寺 (一説には、信州 諏訪大社 本地..
「寺本(八幡)のオヤクッサン」と呼ばれ皆様に尊び親しまれている薬王山法海寺は、薬師如来を御本尊に祀り、現世利益を祈願する天台宗の古刹であり、日本三薬師[奈良 法隆寺 (一説には、信州 諏訪大社 本地仏)、三河 鳳来寺及び寺本 法海寺]の一つとされている。 法海寺の開基は、新羅国明信王(しらぎのくにめいしんのう)の太子の道行法師といわれ、 由緒は「日本書紀」巻27の天智天皇7年の条につながっている。 そこには、「沙門道行、草薙劔を盗みて新羅に逃げ向く、而して中路に雨風にあいて、荒迷ひて歸る」と道行の名前が登場している。 後世に編纂された寺伝の「薬王山法海寺儀軌」によれば、この後、この沙門道行は帰国を断念し当地に堂宇をいとなんでいた。 そして、天智天皇の御不例を当山御本尊に祈願して平癒した功によって、「薬王山法海寺」の勅額と寺田280町歩を賜った。 時に、天智7(668)年、8月3日の創建とされ、以降、淳和(じゅんな)天皇に至る13代の勅願寺として堂宇壮観、内外12院があったと伝えられている。1300有余年の歴史を裏付ける有力な事象が、その信憑性を物語っている。 郷土の貴重な文化遺産を保護し後世へ継承するため、現在の本堂は平成4年に再建、仁王門と仁王尊像は平成22年に、全面的に解体したのち修復復元された。
薬王山
天台宗
薬師如来
寺本(八幡)のオヤクッサン
「東海四十九薬師霊場」 第48番札所
名鉄常滑線「寺本駅」下車。徒歩約10分
無料
有り