河村城跡

河村城は平安時代末期に藤原秀郷の流れをくむ河村秀高によって築かれたとされる。
建武の新政、南北朝時代に入ると、河村氏は新田氏に協力し南朝方につき、北朝方の足利氏と対峙したといわれ、1352年(正平7年)から２年間、河村秀国・河村秀経らは新田義興・脇屋義治とともにこの城に立てこもり、畠山国清を主将とする足利尊氏軍の攻撃をしのいだとされてます。しかし、南原の戦い(河村城から、東南東1.6㎞の場所)で敗れ落城し河村一族の多くは討ち死し、新田義興・脇屋義治は中川城を経て甲州に逃げたとされてます。
その後は畠山国清や関東管領上杉憲実を経て足利特氏の属将大森憲頼(氏頼の弟)の支配するところとなる。

戦国時代に入ると後北条氏の支配を受けるようになった。
1570年(元亀元年)-1573年(天正元年)には甲斐国の武田信玄の侵攻の際に補強され、その後は周辺の諸城とともに後北条氏と武田氏の間で争奪合戦があったとされる。

1590年(天正18年)の豊臣秀吉による小田原征伐でこの城は落城し、廃城となったみたいです。