なみきじょう
千葉県香取郡多古町南並木521
並木城は千葉氏の家臣である飯田三左衛門によって築かれたと伝わる城ですが、詳細は不明です。何度も合戦の舞台となっており、1336年(建武3年)に起きた千葉一族の内乱である「千田庄の乱」では千田氏が籠城..
並木城は千葉氏の家臣である飯田三左衛門によって築かれたと伝わる城ですが、詳細は不明です。何度も合戦の舞台となっており、1336年(建武3年)に起きた千葉一族の内乱である「千田庄の乱」では千田氏が籠城するも土橋城とともに千葉胤貞に攻められ落城、また1455年(康正元年)の「享徳の乱」では志摩城に籠った千葉胤直の自害とともに落城したと伝えられています。ほかにも1478年(文明10年)、1493年(明応2年)、1582年(天正10年)に戦場となったようですが、守将の名前などの記録は見つかっていません。現在城址の大半は農地となっておりますが、二重の空堀、土塁、竪堀、食違い虎口などの遺構が良好な状態で保存されています。